Japanese Font Encoded |
3.冠詞3−5.冠詞の有無と「一般論」「冠詞の有無、定冠詞・不定冠詞の別とは関係なく、(少なくとも実質的に)おなじ意味を表す表現がある、という考えについて検討します。主に「一般論」を言うようなときの表現です。「複数形はそれ自体が特定」という定義の段で、ちらりと頭をよぎった疑問に関連する話です。 NGPCでは、
という例として、以下のような文が挙げられています(「女性に対する偏見」に満ちた文ですが、その意見に同意するから採用するのではなく、検討課題に関わるものなので)。
ところが、別の箇所では、
また、別の箇所では、
といった説明もあります。 とすると、、、
どれも意味が同じということになってしまいます。確かに、「女性(というもの)は」という一般論を述べるという、目的となる論理は共通していますが、『諸相』では、これら三つ(無冠詞、不定冠詞、定冠詞)の別は話者の視点の違いに相当するものであると考察します。 話者が、世の中に万物数ある中で mulher を取り上げようという場合、mulher はmulher以外のナニモノでもない、他のモノ(集合)と区別・識別されるべきものと考えます。すなわちespecífico で definido。ゆえに、定冠詞を用いてa mulher と言うことになります。この場合、"toda a mulher" という言い方も可能なのは、個々の要素を考えず、「mulher集合(全体)」を指しているため。 この mulher 集合の中の個々の女性のなかから、サンプルとして一人を選んだとすると、その女性は、específico で indefinido ということ。不定冠詞を用いて、uma mulher ということになります。 一方、mulher não gosta... と言う(書く)ときには、他の集合との関連は考慮されず、あくまでも「一般的・非限定的(non-específico)」です。ゆえに、無冠詞となるのです。 |
連絡先など: Blog 趣味の押し付け
最近の更新: <PVI 更新> ポルトガル語動詞活用確認ワークシート(エクセル版)をアップデート(活用の登録漏れ修正)しました。 2006/11/15 < ラジオ局 > ポルトガル語のサンプルということで、ネット放送のリンクを集めはじめました。 2005/6/8 < Cafezinho > ブラジル人、なにかというと、「コーヒー飲みに」出かけます、そのココロを考察したコラムを対訳つきで(ポルトガル語・トピック) < 発音・綴り字読みの集中攻略 > ポルトガル語の発音・綴り字読み関係のまとめコーナーを集中工事中(ポルトガル語・発音)
|
Copyright (c) 2005-2006 Fala-se.com. All Rights Reserved. 当サイト記載事項の無断転載、コピー、フレームに取り込むなどの引用的リンクを禁止します。語学学習情報提供を目的として公開しているページですが、現状、基本的には知り合いにのみに知らせています。掲示板等へのURL貼り付け(h抜き等を含む)はご遠慮ください。内容の正誤については極力留意し、逐次訂正を行ないますが、情報が不正確であることによって生じた損害について、責任を持つことはできません。 |