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3.冠詞3−3.修飾語句をともなう名詞と冠詞の機能修飾語句があっても冠詞の使い方・機能は同じ名詞とともに現れてその名詞を修飾する修飾語句(形容詞、前置詞句、関係代名詞節など)の代表的な機能は、名詞が指定する集合内の部分集合を作ることです。 aluna que tem dezenove anos de idade などという例でみれば、
と、対象が絞り込まれていきます。一般に関係代名詞節の「制限的用法」と呼ばれるものです。同様の機能は形容詞や前置詞句にも見られます(aluna alta, anos de carreira, carreira como professora など)。 一方で、こうした部分集合を作る機能を果たさない「非制限的用法」についても、関係代名詞節のみならず形容詞・前置詞句にも同様の用法が認められます。
「修飾語句がなくても話が通じる」ということを念頭に、主節部分で話が完結するように作ったため、a aluna、と定冠詞付きの名詞を出しましたが、修飾語句(「制限的」でも「非制限的」でも)によって「特定(específico)」であるかどうかが決まるわけではありません。その区別のために、冠詞ありの場合となしの場合が存在するとも言えます。これまた『諸相』では飛ばされているのですが、色々な組み合わせが考えられるので、例を挙げておきます。
修飾する側にまわっても「前置詞+名詞」という前置詞句が形容詞または副詞の機能を担うとき、名詞に冠詞がつくときとつかないときがあります。 「前置詞+裸の名詞」は、対応する形容詞・副詞(があれば、それ)を使って言い換えることができます。
一方「前置詞+冠詞付きの名詞」は、形容詞・副詞で言い換えることはできません。
この違いは、すなわち「特定(específico)」であるかどうかの違いです。このことは形容詞・副詞に「特定化(especificação)」の機能がなく、冠詞にはそれがあると考えるべき根拠となります。 ところで、"Faz parte do meu show." における "fazer parte de" のような決まり文句について、「抽象名詞を含む熟語には冠詞を使わない」と教えられることもありますが、、、
という使い方もあります。ここでも、冠詞の有無が「特定(específico)」かどうかの違いを示していると考えるべきでしょう。 |
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