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HOME > ポルトガル語 > トピック > 冠詞のない複数形名詞は必ず「特定」か? 冠詞のない複数形名詞は必ず「特定」か?名詞が単数形の場合、その前に(定冠詞にせよ不定冠詞にせよ)冠詞があれば、その名詞が示すもの(またはこと)は「特定」(específico: 「実在する一個体など」を想定している)であり、定冠詞であればdefinidoであることを示し、不定冠詞であればindefinidoであることを示します。また、どちらの冠詞も現れないということは、「特定」ではない、específicoではない(「実在する一個体など」を想定していない)ということになります。 一方で、名詞が複数形の場合、definido である as crianças に対応する indefinido は、umas crianças ではなく、crianças ですが、「特定と非特定の区別」すなわち、crianças で言えば、実在する子供を想定しているか否かはどうなるのでしょうか(心配)?
この問題について、『ポルトガル語文法の諸相』では、複数形の名詞で表されるのは「特定」に限られる(「非特定」はありえない)からOK、と説明されています。 例えば、子供が複数である(数えるのが面倒だけど、とにかく一人ではない)ことを認識するためには、そこに「子供たち」が実在することを想定しなければ始まらない(一番ありえそうなのは、本人たちを実際に見ている)ということです。 しかしながら、一般的語彙に「不特定多数」というものがあるように、実在する誰某を想定しないで複数形を使いたいときというのはあるのではないでしょうか、、、とまず思いましたが、一般的語彙に言う「不特定多数」の「特定」はdefinidoかどうかということで、específicoかどうかということではありません。例えば、「不特定多数の若者にアンケートをした結果」という場合には、アンケートに回答した若者は実在します(específico)。ただ、そこに太郎君、花子さんが含まれているかどうかは明らかではありません(indefinido)。ということで、「特定」という私の訳語がよくないのかもしれません。『諸相』では一貫して específico と記されています。 それでも、、、
に近い言い方で、
というのはどう考えたらいいのでしょうか?どこの誰とも考えずに、「押しなべて子供らにも敵と味方がいるものだ」と言っていないでしょうか? あるいは、古い諺で、
pássaros と pardais、実在する燕や雀を想定しているでしょうか? 冠詞なしの複数形名詞で一般論を言うというこの事態について、考えられるのは、
ということです。 ということについては、「todos 無冠詞 名詞」と「todos 定冠詞 名詞」との比較から、あらためて考えてみたい、、、と思っていたら、『諸相』の話もそっちに行くようで、、、悩んで損したかも。 |
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