Japanese Font Encoded |
2.子音2−3. 子音の連続と母音の共有細川ガラシャ夫人のガラシャという名前はGraciaだそうですが、なぜグラシア(またはグラシャ)ではなくてガラシャなのでしょうか?キリシタンとはcristãoの音訳だそうですが、なぜクリスタンではなくキリシタンなのでしょうか? そのココロは、17世紀のポルトガル人航海者や宣教師(おそらくそれよりも昔)から現在のブラジル人サッカー選手まで連綿と受け継がれている、ポルトガル語の(スペイン語、イタリア語にも見られる)発音上のある特徴にあります。 もったいぶっても、読み疲れてしまうでしょうから、ズバリ。
という構造になる場合(tl、dlは除く)、子音連続(二重子音)という扱いになります。そうなると、どうなるかというと、、、
そうすると、どうなるかというと、、、
とすると、どうなるかというと、、、 pra- はパラっぽく、bra- はバラっぽく、gra- はガラっぽく、、、聞こえるようになります。ただし、母音が入るわけではないので、はっきり「パ!ラ!」とか言ってはだいなしです。 例示の効果を意識して、少しデフォルメして言いますが、英語でtradition と言うときは、「ットゥワ'ディッシャン」のように、[t]のところに息が入って強く響きますが、ポルトガル語でtradição と言う場合は、「タラヂ'サゥン」と、滑らかです。重ねて、念のためですが、母音が入るわけではありません。 「ガラシャ」や「キリシタン」はこれを聴き取ったものと考えられます。それに対して、最近(明治以降)の外来語は、綴り字のアルファベット読みが基準なので、違いが出てきてしまうわけですね。 |
連絡先など: Blog 趣味の押し付け
最近の更新: <PVI 更新> ポルトガル語動詞活用確認ワークシート(エクセル版)をアップデート(活用の登録漏れ修正)しました。 2006/11/15 < ラジオ局 > ポルトガル語のサンプルということで、ネット放送のリンクを集めはじめました。 2005/6/8 < Cafezinho > ブラジル人、なにかというと、「コーヒー飲みに」出かけます、そのココロを考察したコラムを対訳つきで(ポルトガル語・トピック) < 発音・綴り字読みの集中攻略 > ポルトガル語の発音・綴り字読み関係のまとめコーナーを集中工事中(ポルトガル語・発音)
|
Copyright (c) 2005-2006 Fala-se.com. All Rights Reserved. 当サイト記載事項の無断転載、コピー、フレームに取り込むなどの引用的リンクを禁止します。語学学習情報提供を目的として公開しているページですが、現状、基本的には知り合いにのみに知らせています。掲示板等へのURL貼り付け(h抜き等を含む)はご遠慮ください。内容の正誤については極力留意し、逐次訂正を行ないますが、情報が不正確であることによって生じた損害について、責任を持つことはできません。 |