子音の発音
RETURN HOME UP ADVANCE

  Japanese Font Encoded

HOME
UP

HOME > ポルトガル語 > 発音 > 子音

<<戻る 進む>>

2.子音

 

2−1.子音の分類

調音点・場所 破裂音 摩擦音
無声音 有声音 無声音 有声音
上下の唇 P B    
上下の唇+鼻       M
下唇と歯     F V
舌と歯 T D S-, -SS-, Ç (-a, -o, -u), C (-e, -i), X Z, -S-, R, -RR-(ポル), L, X
舌と歯+鼻       N
硬口蓋と舌     X, CH J, G (-e, -i), NH, LH
軟口蓋と舌 Q, C (-a, -o, -u) G (-a, -o, -u)    
軟口蓋と舌+歯 (X)   (X)  
口蓋垂(のどひこ)     RR(ブラ)  

2-2.  子音字表記と発音の確認

B

Ba Bi Bu Be Bo で、「B音バ行:バビブベボ」

▲ TOP

C

Ca Cu Co は、「K音カ行:カ、ク、コ」 / Ci Ce は、「S音サ行:スィ、セ」 / Ça Çu Ço は、「S音サ行:サ、ス、ソ」

Ca Qui Cu Que Co 「カキクケコ」

Ça Ci Çu Ce Ço 「サシスセソ」

▲ TOP

CH

Cha Chi Chu Che Cho で「SH音シャ行:シャ、シ、シュ、シェ、ショ」

▲ TOP

D

Da Di Du De Do は「D音ダ行: ダ、ディ、ドゥ、デ、ド」

ただし、Di はブラジルでは「ヂ」(「チ」の音のまま有声化した音、Jなどとの区別に注意)。語尾・音節末の -de 前置詞の de も「ヂ」と発音(ポルトガルでは[ドェ]のような暗い音)。接頭辞de- des- は、「デ」も「ヂ」も可。

日本語の「ヅ」に相当する発音・表記はない。

▲ TOP

F

Fa Fi Fu Fe Fo で、「F音ファ行:ファ、フィ、フ、フェ、フォ」

日本語の息を吹くような「ふ」に相当する発音・表記はない。

▲ TOP

G

Ga Gu Go は「G音ガ行:ガ、グ、ゴ」/Gi Ge は「J音ジャ行:ジ、ジェ」 /Gui Gue で「ガ行:ギ、ゲ」/Güi Güe で「グウィ、グウェ」(Gua Guo「グワ、グウォ」と並ぶ音)

Ga Gui Gu Gue Go 「ガギグゲゴ」

Gua Güi Gu Güe Guo 「グワ、グウィ、グ、グウェ、グウォ」

Ja, Ji = Gi, Ju, Je = Ge, Jo 「ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ」 Gi, Geは英語のGiantのような「ヂ」音にはならない。

▲ TOP

H

読まない。

▲ TOP

J

Ja Ji Ju Je Jo で「J音ジャ行:ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ」

SH音「シュ」をそのまま有声化した音、日本語の「じ」などに比べ、摩擦状態が長めに続き、とても軽い印象。

▲ TOP

K

Ka Ki Ku Ke Ko で「K音カ行:カキクケコ」 原則、外来語の表記にのみ用いる。

▲ TOP

L

La Li Lu Le Loで「L音ラ行:ラリルレロ」 必ず舌の先を上前歯の後ろにつけて発音。日本語の「らりるれろ」とは若干印象が違う。敢えて例えれば「ろれつがまわらなくなった状態」に似ている音か。

al il ul el ol のように語尾・音節末に現れたときは、さらに舌の付け根も持ち上げて発音。母音「ウ」に相当近い印象の音になる。(「アウ、イウ、ウゥ、エウ、オウ」

▲ TOP

LH

Lの形(舌先を上前歯の後ろにつける)をしたまま「ヤ、イ、ユ、イェ、ヨ」を発音するつもりで

Lha Lhi Lhu Lhe Lho 「(リャ行):リャ、リィ、リュ、リェ、リョ」

▲ TOP

M

Ma Mi Mu Me Mo で「M音マ行:マミムメモ」

am, im, um, em, om のように語尾・語末に現れたときは、直前の母音が鼻母音であることを示す記号の役目を持つ。この場合、m の音価はなし。

▲ TOP

N

Na Ni Nu Ne No で「N音ナ行:ナニヌネノ」

ans, ins, uns, ens, ons (語尾) an, in, un, en, on (音節末)のように現れたときは、直前の母音が鼻母音であることを示す記号の役目を持つ。この場合、n の音価はなし。

▲ TOP

NH

LHの発音(舌先を上前歯の後ろにつけたまま「ヤ、イ、ユ、イェ、ヨ」)を鼻にかけてする。

Nha Nhi Nhu Nhe Nho 「(ニャ行):ニャ、ニィ、ニュ、ニェ、ニョ」

▲ TOP

P

Pa Pi Pu Pe Po で「P音パ行:パピプペポ」

▲ TOP

Q

必ず Qu の形で使用。Qua Qüi - Qüe Quo 「クワ、クウィ、クウェ、クウォ」/Qui Que は「K音:キ、ケ」

▲ TOP

R

-ra- -ri- -ru- -re- -ro- (語中単独のR)は、舌を一発弾いて発音する日本語のラリルレロに近い音。

-ar -ir -ur -er -or のように、語尾にくるものについては、、、

  • 舌を一発弾く(ポルトガル)。
  • 軽くのどひこ摩擦音を加える(ブラジル)
  • いずれにせよ、後ろに母音があるわけでもなく、あまり聞こえない
    • 特に、直後に c, q, p, s, t で始まる単語が続くときには、省略されることが多い

次の4種類は、巻舌(ポルトガル)、のどひこ摩擦音(ブラジル)

  • 語頭のR
    • rei ['ヘイ] 王
  • 語中のRR
    • carro ['カーホ]
  • LR母音、NR母音、SR母音
    • bilro ['ビウホ] 紡錘、honra ['オンハ] 名誉、Israel [イズハ'エーゥ] イスラエル
  • 接頭辞の後に来るR
    • abrogar [アビホ'ガール] 廃止する
    • derogar [デホ'ガール] 取り消す

巻舌・のどひこ摩擦音の発音については、別記(とりあえずマイBLOG「ひとかっぷ湾岸線」内「巻舌道場」をご参照ください)

▲ TOP

S

"母音S母音"の場合、「Z音ザ行: ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ」

sb, sv, sd, sg, sl, sm, sn, sr, sz という綴りになるときも [z] (ポルトガルでは 「J音」)

  ポルトガル読み ブラジル読み
esboçar (描写する) [イジュボ'サール] [イズボ'サール]
desvantagem (欠陥・不利な点) [ディジュヴァン'タージュィン] [ヂズヴァン'タージェィン]
desde (〜以来) ['デージュドェ] ['デーズヂ]
cisne (白鳥) ['スィージュヌェ] ['スィーズニ]

(母音があるわけではないのでJuやZuにならないように注意)

アンシェヌマン風に連続発音される場合も[z]: as asas [ア'ザーザス] 羽根

ブラジルではざっくりと、その他は「S音サ行: サ、スィ、ス、セ、ソ」

ポルトガル・ブラジル共通で [s]になるのは、次の5種類

  • 語頭のS-
  • 子音の直後に続くS
  • 母音SS母音
  • SC綴り(CもS音に読めるときに限る−−Sは無音化ということか) crescer (育つ) nascer (生まれる)
  • 接頭辞直後のS observar (観察する) insistir (主張する)

ポルトガル(特にリスボン周辺)および、リオデジャネイロ周辺での[SH音]

  • 語尾のs (複数形など) ovos  ['オーヴォシュ] (タマゴ)
  • sc (CをK音で読む場合)、sq, sf, sp, st という綴りになるとき
    • Páscoa ['パシュコワ] (復活祭)
    • esquerdo [イシュ'ケルド] (左)]
    • esforço [イシュ'フォルソ] (努力)
    • Espanha [イシュパーニャ] (スペイン)]
    • estômago [イシュ'トーマゴ](胃)

(母音があるわけではないのでShuにならないように注意)

語尾が 「母音(a e o u) + SまたはZ」のとき、軽く、極かるーく、[ィ]音が入ることがあります。ポルトガルおよびリオデジャネイロで頻繁、サンパウロでもそれなり、そのほかの地域では少ないようです。極かるーく、なので、「い」と言ってやろう、などとは思わないでください。

軽くないとどんな不都合があるかというと、地下鉄の回数券10回分のやつが欲しくて「ムウチプロ・ヂ・デース (dez)」と言ったつもりが、窓口のお姉さんがちょいと迷った挙句、2回分のやつ(dois)をよこしたり、ということがありえるわけです。そうなったらなったで、両手を見せて「デスデス」と言い直せば済むんですが、とりあえず面倒くさい。

ただ、まるでオミットしてしまうと、これまた発音が硬く、田舎風、またはスペイン語風に聴こえてしまいますので。かるーく、かるーく、、、

  • タマゴ(複数): Ovos ['オーヴォス](一応デフォルト)  ['オーヴォス](なんとなくサンパウロ)  ['オーヴォィシュ](リオ&ポル)
  • 米: Arroz [あ'ホース] (一応デフォルト) [あ'ホース](なんとなくサンパウロ) [あ'ホーィシュ](リオ) [あ'るるるろーィシュ](ポル)

▲ TOP

T

Ta Ti Tu Te To で 「T音タ行: タ、ティ、トゥ、テ、ト」

ただし、Ti はブラジルでは「チ」。語尾・音節末の Te 二人称目的格代名詞の te も「チ」と発音(ポルトガルでは[トェ]のような暗い音)。

▲ TOP

V

Va Vi Vu Ve Vo で「ヴァ行V音: ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」

▲ TOP

X

SH音、Z音、S音、[ks]の4通りがあり、その区別は規則的ではありません。

X-1SH

  • 語頭  xarope [シャ'ロップェ](ポル) [シャロッピ](ブラ) シロップ
  • 語末  fénix ['フェーニシュ] フェニックス
  • 子音の直後 enxofre [エィン'ショーフルェ](ポル) [エィン'ショーフリ](ブラ) 硫黄
  • 母音X母音 baixo ['バイショ] 低い
  • 子音の直前 excelente [エシュセ'ラィントェ] (ポル)
    •  [エセ'レィンチ] (ブラ)・・・x の発音なし

X-2: Z

  • 母音X母音 (SH音より該当数が多そう)
    • exato [イ'ザート] 正確な 
    • exame [イ'ザームェ](ポル) [イ'ザーミ](ブラ) 試験

X-3: S

  • próximo [プロッスィモ] 次の
  • trouxe [トロースィ] trazer 持ってくる の直説法完全過去(1人称・3人称単数)

X-4: [ks]

  • anexo [ア'ネークソ] 付属の
  • fixo ['フィークソ] 固定された

▲ TOP

Y

原則、外国語の表記にのみ使用(「外来語」の表記からも除かれている)。出てきたら i のつもりで読まれる。

▲ TOP

Z

語頭Z-、および、母音Z母音では「Z音ザ行:ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ」

アンシェヌマン風に連続発音される場合も[z]: a luz elétrica [アルィゼレートリカ] 電灯

zb, zd, zg, zl, zm, zn, zr の綴りのとき、ブラジルでは[z]、ポルトガルでは J音。

語尾 -z は、ブラジル標準では[s]、ポルトガル(特にリスボン周辺)とリオデジャネイロ周辺ではSH音。

▲ TOP

連絡先など:

Mail

Blog

趣味の押し付け

最近の更新:

<PVI 更新> ポルトガル語動詞活用確認ワークシート(エクセル版)をアップデート(活用の登録漏れ修正)しました。 2006/11/15

< ラジオ局 > ポルトガル語のサンプルということで、ネット放送のリンクを集めはじめました。 2005/6/8

< Cafezinho > ブラジル人、なにかというと、「コーヒー飲みに」出かけます、そのココロを考察したコラムを対訳つきで(ポルトガル語・トピック)

< 発音・綴り字読みの集中攻略 > ポルトガル語の発音・綴り字読み関係のまとめコーナーを集中工事中(ポルトガル語・発音)

 

 

Copyright (c) 2005-2006 Fala-se.com. All Rights Reserved.

当サイト記載事項の無断転載、コピー、フレームに取り込むなどの引用的リンクを禁止します。語学学習情報提供を目的として公開しているページですが、現状、基本的には知り合いにのみに知らせています。掲示板等へのURL貼り付け(h抜き等を含む)はご遠慮ください。内容の正誤については極力留意し、逐次訂正を行ないますが、情報が不正確であることによって生じた損害について、責任を持つことはできません。